フルマラソン42.195km挑戦記 4時間台完走への道
  神(天)は、私に何を教えたかったのか

あなたはフルマラソン挑戦ページの 番目のお客様です

2/25日の青梅マラソン30km
は何とか完走し。時間は 3:04:57 目標は。3時間以内だったので
5分弱のオーバーではあるが、青梅は起伏の多いコースなので初挑戦かつ
自身の最長距離の挑戦だつたので、まずますだろう。
しかしそれ以降、練習は15kmしか走れていない。最後に走ったのは3/2。
忙しいのもあるが、走行後というか、翌日から右足首が痛い。場所は、くるぶしの前後。
右外側。着地時は、かかとなのか関節炎痛というか、腱鞘炎通というか、
痛みが再発している。月間100km以上走って(練習しすぎ)で痛いなら納得もするが、
余り走っていないのにずっと痛いのは、ある意味辛いものがある。
3/5木曜からは、湿布したり、年末、同様の症状が軽く出たことがあった時に、
医者からもらった消炎剤と、歯医者からもらった痛み止めを飲んでごまかしながら
3/8の立川ハーフを迎えた。 写真左は青梅、右は立川。

 

3/8 立川のハーフマラソン
スタート直前の理想の感触を100とすれば、青梅が85 でまずまずだったが、
この日のは35くらい。30以下なら 出場を取りやめる勇気もいるかなと思う。
で、痛みがある時に走るとどうなるかのデータ収集も含めて走ってみることにした。

結果 5kmラップは 27:09  28:20  28:18  28:42

ラスト1km 5:50 ラスト227m(ガーミン距離)1:10で1:59:29 で
一応10秒だけは11月の初ハーフで作った
自己ベストを更新した。
また青梅30kmの経験後なので、不調ながらもハーフが短く感じたのは収穫だった。
走っている時は、痛みはさほどつらくなく、痛み止めが効いたかもしれない。
痛みからフォームが変わって、かばっている足がつる? ということも幸いなかった。
青梅で苦労した左足親指と人差し指の爪の血豆も、靴を0.5cm大きくした事で解決。
「もも」等の筋肉痛も問題なし。私のマラソンの師匠であるM岡さんが、ボート部時代、
「痛みは漕いで治させられた」という昔風の武勇伝を拝聴したのも思い出す。
しかし一晩寝た翌朝、右足首内側外側と、右足ひざ関節の後ろが、やはり痛い。
秋田在住の「神の手を持つ」と私が呼ぶ整体の先生が東京に来ていらっしゃるので
3/9夜と13夜に施術をお願いした。

3/13金曜日
右足首の症状は、相変わらず思わしくない。歩いているときでも、痛みを伴ないながら、
着地時に右足首が外側(右側)に流れてしまうような感じだ。
高いハイヒールを履いて歩く女性の速度にさえ、ついていけないのは誠に深刻だ。
同様の痛みが年末あり、スポーツ診療で有名なM整形外科に行ったら、披露骨折とか
関節の痛みではなく、足首内側のOO筋の疲労との診断だったので、今回もそれだろう
との自己診断をしている。もっとも別の整形外科は、「痛いときは走らない」しか言わない。
正論かもしれないが、アスリートの気持ちも分かってもらえないのは、また辛い。
遺憾ながら木曜夜より、また消炎剤と、歯医者からもらった痛み止めを再び飲み始めた。
「治療には、走らないのが一番」とは、友人W田さんの言葉。良く分かっているので、
思案のしどころではあるが、当日朝までに痛みがひくか、神のご判断を待つことにする。

3/13時点の判断としては、立川のように、走る前から痛みはあるものの、走っても
それがあまり増幅しなかったという経験もしたので、当日とりあえずスタートして、
5-10km走って、それで痛みが酷くなるようなら初の途中棄権を覚悟することにした。
本当の人生では、幸い途中棄権した記憶は余りないので、マラソンで棄権しても
命とられる訳ではなし、それはそれそれで良い経験と割り切ることにする。
もっともこれが東京マラソンだったら、絶対走っているだろうなあ。

3/13 金曜夜 二回目の整体師様の治療を受ける。足1本1時間計2時間もかけて
施術して頂く。そうすると絡みあった糸がほぐれるかの如く、痛みの原因を探り出し
それを直して頂くのは嬉しいが、それを見つけるとまた新たな糸の絡みが見つかる
という感じで痛みはなかなかとれない。
本日の見立てでは、痛みの原因は、昨今の走りもあるが、根は意外に深く、テニス選手
時代にまで遡るかもしれないとのこと。 とにかく柔軟とストレッチをするしかなさそうだ。

3/14土曜日午前 一応自宅周回コースを走ってみる
まだ痛い。右足首が着地時に痛み、それから力なく右(外側に)流れてしまう感じ。
一度自宅に戻ってガーミン(GPSストップウォッチ)を装着してスピード計測しながら、
もう1週830m走ってみる。着地時等の痛みを許容範囲内に抑えて走ると何と7分/km。
正直この時点で、棄権と決めた。先輩、H江さんのメールを思い出す。

*********************
*荒川は42.195kmで半端じゃないので中止の勇気も必要ではないですか?
*走ったとしても痛みがあったら「もう少し様子を見よう」 ではなく直ぐに
 棄権することをお勧めします。
*大会はたくさんありますよ。無理をなさらずに!!
*********************

ランナーズネットで次の目標を早速検索した。日帰り圏内の関東で次のフルマラソンを
探すが4月はなし。更に広げると静岡の掛川でフルマラソンが 4/25ある。
朝一の新幹線で何とか日帰り可。5月も探すが、春日部はハーフマラソン。
フルマラソンが如何に少ないか実感する。うーん残念。

3/14夕方。 何故か突然痛みが軽くなる。午前中に軽く走ったのが良かったかな。
棄権モードから、現地に行ってスタート地点に立っから決めるモードに切り替えた。

3/15 当日朝 6時起床
最近のルーティーンとなった うどん一杯とお餅1個とバナナ1本たべる。
食後の体重は67.5kg 。実は1週間前の立川時は70kgあったので、今回はプチ
ダイエットとカーボローディングは成功したようだが、体重を落としすぎの感あり?
しかし、肝心の足首は、昨日夕方より痛くなっていた。
遺憾ながら、朝も、消炎剤と歯医者にもらった痛み止めの薬を飲む。

荻窪駅 7:13発の快速  新宿7:28発 埼京線で 7:41 浮間船渡駅無事到着。
電車や駅の混雑は、青梅マラソン程ではなかった。
会場に行く途中の公園でトイレを見つけたが、長蛇の列で時間がかかる。

会場は更に遠い。駅からは丸々徒歩20分。足首が痛い私には辛い距離だ。
受付は、何と締め切り5分前の8:25となってしまった。更衣室も荷物預けも大混雑。
結局多くの人と同様に持参のレジャーシートの上で着替え、そこに荷物を置いて
スタート地点へ。時間もなく恩師M岡さんに携帯電話するも既に留守録で連絡出来ず。
会場の混雑もあり、また足の疲労も考え、柔軟とストレッチのみ。
すなわち全くアップせずにスタート位置に付くことになった。

初のフルマラソンは、人生に一度しかない
その意味ではベストの状態で向かえて、色々な人から頂いた目標に挑戦したい。
「今から棄権することも出来る」と思う気持ちも半分。しかし現実の人生も、
「ベストの状態で挑戦出来ないことの方が多いじゃないか。よってこれもまた人生。
与えられた環境で(足首が痛いながらも)ベストを尽くすことも大切ではないか」。
そんな哲学的なことを考えながら、スタートを待つ。気温は10度、風もなく絶好だ。

ここまで来たからには、5km走って、痛みが酷ければ、勇気をもって棄権しよう。
今日の目的は、「来年のために荒川の空気を知りに来た」でいいじゃないか。
自分を納得させてのスタートとなった。 号砲は9時のはず。
しかしその号砲すら聞こえないくらい私の指定位置は遠かった。



スタート関門をくぐったのは、号砲後から約6分後。参考値ながら、このスタートラインからの
時間を計測をしてくれるのが、荒川マラソンのありがたいところだ。

右足首は、やはり痛い。そうなら昨日の夕方、痛みがなくなったように感じたのは、何故か。
人気テレビ番組「オーラの泉」の美輪明宏曰く、「この世に偶然はない。全て必然。
そこには意味がある」が名文句。よって天が、私をこの地に立たせようとしたためか等々、
時間は余る程あるので走りながら色々考えてしまう。痛くても、フォームは崩さないように
すなわち着地後、右足首が右に流れないことを意識して走る。

5kmは、29:37秒  ペース目標である前回の立川よりも2分も遅い
棄権するなら今と思う。何故ならスタート地点に帰らなくてはいけないからだ。
マラソン仲間のF田女子も来週の東京マラソンの為にここで終了しているはずと
棄権する理由を探してはいるが、不完全燃焼では終われず、10kmまで走ることにした。
相変わらず、右足首は痛いが、少しずつ「感じなくなってきた」ような気もする。
しかしこれは「治った」のでも「痛くない」のでもなく
精神的な麻痺なのかもしれない。

10kmも無事通過 5kmは 29:53 計59:30
予定より 1:30も遅いが、むしろこの痛みの中、この程度で済んでいること驚く。
そして感謝。麻痺は続き、すなわち我慢出来る痛みなので、もう少し走ってみる。
幸い、全給水所で、水やスポーツドリンクを取ることは出来た。

15kmも無事通過 5kmは 30:20 計1:29:50
この5kmでは、6分/kmを維持出来なくなるが、累計ではかろうじて1:29:50で走っている。
痛みはあるのだが、麻痺中なので、もう少し走ろうとまた思う。

20km 通過 この5kmは30:50秒 累計2:00:40
5kmタイムは徐々に落ちるが、まだ限界は感じない。
しかしここまで来ると、折り返し地点が見てみたくなる。
とにかく折り返しまで行って、そこで気持ち的には棄権して歩いて帰って来ても、
制限時間の7時間には、間に合うじゃないかと、また変な言い訳を考える。

しかし20kmから21.1kmまでが、とにかく長い。 狭い4m程度の道を、
これから折り返し地点を目指す我々と、既に折り返して帰っていく人がすれちがう。
延々とすれ違う。しかしその折り返し地点が行けども行けども見えないのだ。
そして正直なガーミンが21.2kmをさした。まだかまだか、、、
そこに等身大の大きなパイロンがあった。
荒川の土手を大きく回る儀式的なすばらしい折り返し地点があると勝手に期待していた
私にはやや拍子抜け感があった。そしてここで棄権する=歩きだす=終わりにするには、
絶対物足りない。でまたまたもう少し走ることにする。

しかしこの後で両足首に異変が、、、
折り返しして少しして土手を登った頃に、急に今までにはない感覚に襲われた。
痛みはもう麻痺?して、激痛はないのだが、急に足首と足首以下が焼けるように熱いのだ。
これは過去全く体感したことがなかったので、かなり不安。 土手をあがったところで、
流石に一度止まり、まずは屈伸等をやっとの思いでしてみる。この熱い原因は何か。
靴を脱いで、足首の状態を見るか??、 しかし、足首をみたところでどうなる。
次の救護まで行って冷却スプレーを塗ってもらうのがせいぜいだろう。
先ほどから救急車とかコースで棄権をした人を収容するバスを見ているが、その車が
動いた形跡はない。それは要するに、棄権してもスタート場所まで歩いて帰れということだ。
と色々の想いが頭の中を駆け巡る。
結局、靴をぬいだら、もう二度とはけなさそうな気がして、またそのまま走り始める。
この間ガーミンストップウオッチを一度止めた。果たしてこれが何分だったのか。
走り始めて直ぐに押したのは覚えている。

フルマラソンは35kmからが別世界
マラソンをやる諸先輩から、30kmや 35kmからが別世界とよく聞かされる。
折角ここまで来たのだから、その未体験ゾーンも覗いてから帰ろうじゃないかと思う。
また今の25km地点手前までにかかった時間は 2時間30分。そしてあと17km。
それを全部歩いても170分。すなわち制限時間の7時間内だから、一応完走もあると思う。

マラソンの恩師M岡さんのお言葉。
「4時間以内で走るという目標もあれば、歩かないで制限時間内に走るという目標もある」
足首は、やけどするように熱いが、我慢出来ないというのはない??
そして再び長がーい旅に出る(走る)。

25kmまでの 5kmは 32:31 累計 2:33:11
痛みや足首の異常な熱感を感じた割にはそんなに落ちていないので驚く。

ちなみに荒川には、何本もの一般道高速道路や、鉄道の鉄橋等がかかっている。
今走っているところから、あの遠くの鉄橋下までは1kmかなあ2kmかなあ。
ということは今25kmを通過したから、あそこの陸橋をくぐれば27.2kmだあ。

細かな目標を決めて頑張る。そう27.2kmは、ある意味がある。
それはあと残り15km。すなわちいつも走っている皇居3週じゃないかとまた心で応援する。
いやいや、皇居は、竹橋からの登り1.5kmが意外にきついから、荒川の方が
よっぽど楽じゃないか とまたまた変な理由をみつけては、自分を励ます。

30km も歩くことなく通過 この5kmは流石に34:53 まで落ちる
しかし累計時間を見てある意味びっくりした。
3:08:04
青梅30kmの3時間05分から、わずか3分の遅れでしかないのだ。
青梅マラソンは山道。それに当時の自身の最長距離挑戦。
そして青梅のゴール地点で、あと12.2km走る元気は、全くなかった。
しかし今はどうだ。足の痛みと異常な熱感の問題はあるが、何故か元気は残っている。

よしじゃ32.2kmまでまた頑張ろう。 遠くに荒川をまたぐ道路や鉄道が見えてくる。
あそこまできっと1kmくらいあるから、あそこまで行けば、あと10kmだ 等々
とにかく色々な理由を見つけては自分を励ます。

ついに35km追加。 5kmは35:48と 累計 3:43:52
5kmスプリットは、7分/kmすら維持出来なくなったが、 給水時は、もう止まって水を飲んで
いるので、それに要する時間等を考えると、 むしろまずまずなのではないだろうか。
おまけに、給水所は、測定地点の先等にあるような感じ。
周囲を走る同レベルの人も、チャックポイントを過ぎると、皆スピードを緩め、柔軟したり、
水のみ場の先で休んだり、中には土手に寝ころがったり。水はとてもありがたいが、
タイムとの戦いにおいては、非情なる誘惑であることに気づいた。

また水に関しては、スポーツドリンクがある場合は、必ずドリンクの方をのんだ。
そしてビタミンCやカルシウム等の白い錠剤がある場合は、2粒くらい取って飲んだ。
幸いもも等のツリはないことは神様に感謝感謝。
しかし氷は、胃を冷やしそうなので心配でやめておいた。

35kmからがきついなんて嘘だ。25kmから十分きつい私
今日の私は最初の5kmから足の痛みと戦っている。
そして「どこで棄権するか、最後まで走るか」等自分の葛藤とも戦っている。
この心の葛藤は、モチベーションの維持的には、かなり辛いものがある。
そして肝心の体力的には、35km遥か手前の 25kmからは十分きついぞー。
などと文句を言いながらまた走る。ちなみに残り12kmを全部あるいて+120分。
マラソン仲間の M田さんという年齢的に大先輩の方が
「5時間を切れなゃマラソンじゃない。失格だ。罰金だ。皆にご馳走しろ」その反面
「もし4時間30分切ったら皆でご馳走する」と飲み会で言っていたのを思い出す。
しかしこの賭け?。いつもの会費3000円とすれば、、、、
私が買ったら3000円のご褒美。私がまけたら10人で3万円の罰金???。しかしどう考えても、
勝ちと負けのレートが合わないから握らなくてよかったと、またつまらないことを考えている。

今 35kmで 約 3時間44分。残り7.2kmを 10分/kmで歩くと、4時間56分。
実は、走っている時は、簡単な暗算ですら、なかなか出来ない。記憶力も落ちる。
ようするに歩きさえしなければ、罰金は免れそうだと、また自分を励まして走る。

私より若い人がへたって歩いているのを追い越すのは非常に気分がよいが、
女性とか更には、私より一回り以上、年上と思しきご老人にあっさり抜かれていくのは
誠に辛い心境の何ものでもない。これも人生と思って、また走る。走る。走る。

朝通ったOO水門を亘る。これは確か5kmだったから、 残りは間違いなくあと5kmだ。
ということは37.2km無事通過。 腕にあるガーミンの表示が、走りなれた皇居あと1週だよ
と励ましてくれる。 沿道の応援が、「頑張って」の中に「
お帰りなさい」が加わる。

そして遂に40kmまで来る 5kmはスプリットは何と38:43もかかっている。
実は35-36km地点で、給水とともにシャーベットがあった誘惑が原因なのかは
分からないが その1kmは 9分もかかっているのだが、それ以外は7分/kmを維持している。
しかし、この時点での言いようのない不安感に襲われ始める。
筋肉系にツル等の不安ではないが、いつ倒れてもおかしくないなあという、富士山に
初挑戦した時の、高山病のような得たいの知れない不安との戦いが、最後の2kmにつきまとった。

最後の2.195kmは長い。本当に長い。
スタートゲートがなかなか見えて来ないのだ。ガーミン時計と距離表示の睨めっこをする。
そして遠くにようやくゴールのゲートが見えて来た。そして最後の200m地点を通過。
この200mですら長かった。そしてゴール。時間はガーミンで 4:38:38 詳細はこちら
(GPSウオッチガーミンは凄い。距離は42.308kmなので42kmで誤差はたった100m)


オフィシォャル時計は 4:45:39 そこからスタートまでの6:34を引くとネットで 4:39:05
途中棄権を覚悟したあの柔軟ストレッチの時に間違いなくストップウォッチを一度止めた。
2-3分も迷っていたのとも思っていたが、これを見るとたったの38秒。
これが本当なら、僅か30秒間の迷いが走馬灯のように3分に感じられたのかもしれない。
またタイムへの拘りが、再び走りだすための時間を短くしてくれたのかもしれない。
ちなみに、男子で6:59:59以内で完走した人は10010人とのこと。
私はグロスタイムで5517位。中年の初挑戦としては、上出来だあと自分を褒める。

Start 0:06:34 5km毎 累計 ガーミン
5km 0:36:23 0:29:49 0:29:37
10km 1:06:23 0:30:00 0:59:49 0:59:30
15km 1:36:52 0:30:29 1:30:18 1:29:50
20km 2:07:50 0:30:58 2:01:16 2:00:40
25km 2:40:29 0:32:39 2:33:55 2:33:11
30km 3:15:33 0:35:04 3:08:59 3:08:04
35km 3:51:31 0:35:58 3:44:57 3:43:52
40km 4:30:25 0:38:54 4:23:51 4:22:35
Finish 4:45:39 0:15:14 4:39:05 4:38:38
実時間→ 4:39:05 棄権迷い→ 00:38

ゴール後、水をのみレジャーシートの上で5時間ぶりに靴を脱ぐ。
右足首とかかとは焼けるように熱いが、思ったより腫れている感じはない。
一方左足を脱いでびっくり、青梅で痛めた親指爪と人差し指爪は、靴のサイズを
0.5cm大きくしたので、異常はなかったが、左足親指の右に何と10円玉大の大きな血豆。
それもその高さが半端ではない。何と高さが1cmなのだ。
隣にいた人も、こんなに大きなのは見たことないと言って驚いていた。
ゼッケンをつけていた安全ピンで穴をあけると、水鉄砲のようにリンパ液に
混じった血が飛びだす。写真を撮っておけばよかったと思うくらいだった。

ちなみに私の足の血豆をみて心配してくれた初老のランナーは、フルマラソン13回目。
それも何と
胃を全摘した人で作るフルマラソン挑戦の会だという。
その方のベスト記録は3時間40分。
胃を全摘出したら体重維持さえ大変なのに、それで4時間きりとは、恐れ入る。
その反面、私はこの一週間、足首の悩みが「人生の半分くらいの悩み??」 の如く思っていた。
神は、それを反省させるために、この試練を与えたのかとも思う。
M岡師匠に携帯をいれるが、携帯なるもでず。実は師匠もダウンしていたと後から聞く。
しばらくレジャーシートの上で休み、柔軟やストレッチをして帰り支度をする。

何とか元気を取り戻して浮間船渡駅まで歩く
これがまた長い。30分はかかっただろうか。
そして埼京線にのり新宿で降りる頃、軽い吐き気を伴う胃の痛みを覚えた。
新宿で中央線に乗り換え、出発間際の電車にビッコを引きながら走りのった。しかし
電車が走り出した直後に来た。目の前に霧がハレーションがかかったように霞んでいく。
同時に、胃が収縮し、気持ち悪く、吐き気ももようす。貧血だ。
意識を失う前に、周りの失礼を省みず、電車内でしゃがむ。

もう一駅すなわち、たった6分我慢すれば、我が家のある荻窪だが、真っ白感と空腹にも
関わらず来る吐き気は遺憾ともしがたい。 やっとたどり着いた中野で降りてベンチでしばし休息。

そうか、40km以降の言いようのない不安はこれだったのか、
残っていた飴をなめる。1週間で2.5kgの減量をマラソン直前にやったつけがここに来たか。
もっと早くからちゃんと減量して、3-4日前からはカーボローディングとともに、体重を
少し戻さなければとまたまた反省する。
電車を2-3本送って、ようやく回復。電車に乗って帰宅する。シャワー後、ずく仮眠を取る。

そして夜、恩師M岡師匠の過去のメールを見て思い出す。
「まずは、ハーフを2時間以内で走りきること。 これを達成すれば、必ずフルマラソンに
チャレンジする自信になり、 月間最低100km以上を6ヶ月間継続できれば、
5時間以内で完走できます」
しかし、私は、6月末、肉離れで一度ご破算し、9月から再スタートした訳だか、
9月50km  10月85km 11月初ハーフ出場をいれても 35km  12月40km
1月60km (新宿10km含む) 2月(青梅30kmを含みでも) 80km 半年で350km しか走っていない。
練習量は、60%以下、更にこの激痛と闘いながら、一応4時間台の目標は達成した。

これもひとえにM岡師匠のお陰だ。感謝感謝。初マラソンで4時間切りという師匠の偉大な
実績には、遠く及ばないが、人生一度は フルマラソンで4時間きりを果たしてみたいと思う。

3/16 翌日の足の痛みは、、、
ももや袋はぎの筋肉通は、むしろ青梅30km直後よりは軽い。で肝心の右足首の痛みは、
正直、大きく腫れ松葉杖をついて、1-2ヶ月棒に振る覚悟で走ったのだが、これが不思議。
3/18時点でも、走る前1週間の時の日常生活には 支障のないレベルに戻っている。
落ち着いたら、医者には行こうと思うが、全く不思議だ。神は、私に何を教えようというのか。

マラソンとは一体何か?
たかが初挑戦初完走で、答えを出すのは、誠に僭越だが、今現在の結論。
**********自己の内面に存在する葛藤との戦いである**********

テニスとの最大の違いは?
テニスは、相手がある。自分が二日酔いで体調不良でも、相手より技術が上なら誤魔化し
勝つことは出来る。そう、納得しなくては、相手によっては勝ててしまうのだ。
しかしマラソンは、他人との勝負を目的とするトップorシリアスランナーは別だが
普通のアマチュアランナーなら、相手は間違いなく自分。記録も自己ベストとの戦いだ。

テニスには、まぐれで、すなわち馬鹿あたりして勝つことがある。
監督までやらせて頂いた立場からは言えば、そのまぐれも本当は実力で、それを
本番で出す体調的、精神的、自己管理方法を知らないだけの話だが素人的には、
まぐれ勝ちはあることにしたいと思う。

しかし、マラソン。特にフルマラソンにまぐれは絶対ない。そして、例えば4時間切りとか、
自己ベスト更新という目標があったとすれば、その目的達成のために必要なプロセスがある。
全く運動をしていなければ、少なくとも半年間は必要だ。その半年前から、そして前日、
当日朝まで、全て無事にそのプロセスをこなさなければ、その目標の達成は、まずありえない。
そして最後には、天気、風、気温他、アクシデント等、目標達成に対するマイナス面の
運までも味方に付け、全て旨くいかなければ、達成出来ない。その意味では、たまたまテレビで
やっていた、アポロ計画の月着陸達成までのプロセスにも似ているのかもしれない。

フルマラソン完走と富士山初登頂とどっちが感動したか
富士山も人生のトライアルとして一度ノンストップで登った。詳細はこちら
その時一緒に登った社員から、上記の意地悪な質問を頂いた。

上にあるゴール写真では、喜びなからゴールしているように見えるので初マラソン完走
と 言いたいところだが、一昼夜かけてたどり着き更に晴れた富士山山頂の快感の方が上
と正直に答えたい。

しかしこれが究極の目標である4時間切り(サブフォー)を達成した時は、マラソンである
ことを祈りたい。
*****************************
これを読んで 感動された方は是非メール下さい。またご希望が多ければ、
初5km挑戦、時間31分40秒(超遅い)からハーフ2時間達成までの記録もまとめてみます。

しかし、マラソンをやったことのない皆様、中段にある地図を改めて見て下さい。
荒川のスタート地点は、戸田橋、すなわち埼玉県との境目です。そこから下流の海方向に
21km走ると、何んと弊社亀戸SS先首都高小松川線の下まで来ます。
そこで折り返し、また 戸田橋まで走るのですから、42.195kmは、やはりとんでもない距離で
あることは間違いありません。長文お読み頂き、ありがとうございました。

  気愛を入れ 碁縁を大切に 感謝を込めて、、、、
    これにマラソンの要素を入れた締め文句を考えたいと思っている垣見でした。
 2009/3/19

3/21土 時間をようやく作って整形外科Sへ行く。
触診の後、レントゲンを撮った。で診断は、「疲(過)労性骨膜炎」シンスプリントとのこと。
酷くなると疲労骨折となるようだ。治療は、痛み止めと消炎剤と塗り薬と湿布薬。
そして痛みがある内は走らないこと。痛みがなくなったら、今までの練習の半分から初めて
とのことだった。シンスプリメントの対策 と そのトレーニングは こちらのHPがすばらしい。