東北支援の会 6月報告 トヨタヴィッツ寄贈
陸前高田RC佐々木松男幹事にようやく会えました

本サイトの番目、 東日本大震災累計で 番目お客様です。 
                 Ver2 7月20日 
       文責 垣見 裕司

第3回目の被災地への支援物資提供 
6月13日(月)-14日(火)に岩手県の気仙沼、陸前高田、そして大船渡に
行ってきました。前回(4/18-19)訪問は、時間も、そして心の余裕もない
スケジュールだったので、今回は少しゆとりをもって、13日の夕方に、平泉
の中尊寺にお参りし、しっかり身と心を整えて、翌日被災地入りしました。

14日火曜。最初に行ったのは、気仙沼のカメイさんのSSです、前回との
比較写真を下記に載せますが、今は船が無くなりましたが、それ以外は
ほとんど変わっていないのが残念です。



この後、陸前高田に行く訳ですが、海岸沿いの道を指示するカーナビと、
その海岸沿い道路に行ってみると「通行止め」、あるいは「冠水時通行止め」
という厳しい現実と戦いました。

結局は、三陸自動車道の松川ICまで戻って、何とか気仙沼を脱出しました。
しかし陸前高田に入ってからも気仙大橋が使えないので 本当に細い道を
不安と闘いながら約10km近くも迂回し、ようやく見慣れた陸前高田の国道
45号に入りました。
しかし、やれやれと思ったのもつかの間、今度は、陸前高田RCの
佐々木幹事が避難されている老人ホーム高寿苑へ向かうのですが、その道も
カーナビは海側からのルートを指示するのです。

しかし海側の道は、その多くが 「一般車は通行止め」です。警備員さんに聞くも
地元の方ではないということでよく分からない。とにかく支援物資のお届けと
いうことで通してもらい、最後は、本当に道なき道を進んで、ようやく避難所
高寿苑の佐々木幹事にお目にかかることが出来ました。

佐々木様は挨拶もそこそこに、水戸RCの秋山さん他一同様の寄付した車、
ホンダオデッセイを見せて頂くとともに、その車に乗り、陸前高田に一つしか
ないエクソンモービルの寄付した ガソリンスタンド(今の運営は気仙沼商会
=昭和シェル)に行き、ガソリン給油に立ち会うことが出来ました。


これは日銀券発行のガソリン券を寄付した紀尾井町RCへのご配慮で
お忙しいのに本当に恐縮です。またその後も、そのまま帰るのではなく
佐々木様のご案内で走って、いろいろ見させて頂きました。
陸前高田市の現状を見て
以下がその写真です。

半島の両方から津波が襲って来て、半島から島になった広田半島。


海沿いの階段状ステージがあり、 その最上部に逃げた人だけは、焚火で
暖を取り助かったキャピタルホテル。しかし地盤沈下で海面はすぐそこに。


7万本もあった高田松原の今と、最後の1本が残った松の枯れ行く姿。


ご自身が命からがら避難した市役所の4階。第4波がもう少し高かったら?


ご自身の会社は、このMAIYAからほど近いところにあっそうです。
佐々木様は、高寿苑という老人ホームに避難中なのですが、奥様を亡く
されただけでなく、 自宅と印刷会社の事務所も跡形もなく流されました。


これは陸前高田RCの伊東会長の伊東文具店の仮説事務所もある
通称仮説事務所村。佐々木様は、この6月時点では、仮説事務所どころか
仮説住宅にも当選していらっしゃならないそうで、下記写真の 高寿苑
という老人ホームでの避難所暮らしが続いているそうです。


その佐々木様は「高田松原ものがたり」という高田松原を紹介をした写真
冊子は、陸前高田RCで出版されていたのですが、今回の大震災のことを
書き加えた大改訂がなされ、この6月22日に発売開始となりました。
しかし1000部は、あっという間に完売となり現在増刷中。手元に入りましたら
本HPでもご紹介させて頂きます。

ちなみに陸前高田市の印象ですが、阪神淡路大震災の地震直後を「0」
そして10年後の姿を「100」としたとすると、この陸前高田は、まだ2か3
程度にしか、全く復興は進んでいないというのが実感でした。

国も県も行政も、そして頼みの綱のロータリーは、約10億円を集めたのに
宮城と岩手地区に直ぐに投下された金額は5000万円とのこと。
被災した沿岸のロータリークラブは、何クラブあるのか分かりませんが
仮に10クラブとしても一クラブあたり500万円?と想像してしまいましたが
実際に陸前高田RCに届けられた義援金は、はるかに少ないようです。
丸新石油店 新沼様には トヨタヴィッツ1台寄贈
14日の午後は大船渡へ行きました。少し時間があったので海岸沿いを走り
ましたが、2か月前の4月19日と全く変わっていないというのが現実です。

らくらくセルフ丸新石油店の新沼さんはお元気でした。SSにようやく電気が
来て自家発電機がなくなっていた以外は、残念ながら違いはありません。
垣見油化からの提供支援物資は トヨタヴィッツ 平成13年式 です。


格安レンタカーの件もお勧めしたところ「大船渡の既存レンタカー会社は
絶不調」とのこと。まず大船渡の駅が機能していないので、新幹線で岩手
に来た人は、内陸の一関や北上等で借りて、沿岸部に入ってくるので、
売り上げは悪いとのことでした。肝心の被災された方々ですが、やはり
借りるよりは、買いたいニーズの方が高いようです。
そういえば、東北道を降りてからここにつくまでに、どうみても新しいそして
急ごしらえの中古車店が、道路沿いに数多くありました。
しかしその価格相場は東京人の私としてはやはり高いと思いました。

その他の支援物資
今回のも 牛丼、親子丼、カップ麺、焼きそば等約 100食、
仮設住宅用2011年カレンダー 約100部、その他 小物一式は、
陸前高田の避難所高寿苑と大船渡にほぼ半々でお届けしました。